前回の記事の続きみたいな感じですが、
完全に自己が居ないというのはどういった事かと
補足しますと、例えば呼吸してる時なんか
わかりやすいと思うんですが、思いきり吸うには
まず思いきり吐く事です。
思いきり吐けば、勝手に息を吸い込む事をやって
くれるので、そこに息を吸おうという自己は存在
しません。これが何処をどう意識してどういう
タイミングで、とかやってると逆に呼吸が難しく
なってしまいます。
そしてこの息を吸ったり吐いたり感じる動作に
呼吸と名付けて、そこから「では呼吸をしている
ものは私の肉体である」とか勘違いするわけで
す。
つまり自己という勘違いの最たるものである肉体
から如何に離れる事が出来るかが要点です、
逆説的ですが肉体から離れると結果的に肉体は
理想的に動いてくれるのであります。
思いきり吐いて、結果として思いきり吸い込む事
でどれぐらい酸素を取り込むかとかは当然
わかりません。まさに神のみぞ知るという奴です
しかしこれは神のみぞ知るから運任せという
意味では無く、自己や肉体という概念から
離れるほど神を体現するという事であります。