知らんモンは知らん

「自由意志が無いから何も責任感じるなというのと、
世界は自分でもあるから好きな現実を作ろうぜという
のに分かれてる感じがするんですけど、これは
どういった事やねん」というメールを頂きました、
ありがとうございます。

これは如何にして今しか無い、今に在るかという
事ですね。

責任を感じるな、といっても今しか無いので過去の
行いに責任を取りたくても取れず、結局自由意志以前に
責任を感じるという事自体が実はあり得ません。

また、好きな現実を作る、というのもやはり今しか
無いのであり得ません。そもそも好きな現実を作ると
いうのはそこに過去の過ち（と思っている）ものが
無ければ作りようが無いので、今に在る以上、
好きな現実を作るという概念が無くなります。

というわけでこの二つはどちらも同じ事を表現を変えて
言っているだけです。
全ては今からしか始まらず、始まった瞬間に過去に
なるので、結局は自由意志がどうこうという事すら
本来はありません。何故なら意志をもって何かを
やるのは過去からの判断か、もしくは未来に向かって
何かしらを期待していないと出来ないからです。

実は自由意志がある無いというのも、今から外れた
概念だったわけですね。

「スピリチュアル系の話は神の意志とか世界と一体とか
言い回しが神秘主義的でとっつきにくい」というメールを
頂きました、ありがとうございます。

これはヒジョーに簡単に言うと何があっても自分以外の
モノからであると捉える事で、結果的に自我を超えよう
という方便です。
外国人だと神からのギフトとか神の意志とか、
当ブログだと以前はすき家の意志というのがありました
が、別にamazonから発送でも良いのであります。

つまり病気になってもamazonから発送、
怪我してもamazonから発送、100円拾ってもamazonから
発送、ネガティブ思考になってもamazonから発送、
ハッ、そうですか。となれば俺は悪くないamazonが悪い。
となり自我は消滅してしまうという話です。

amazonが悪いのだから何が配達されて来ても
私が悪いのだ！何故だ！とかならないでしょう。
逆に何かしら良いことが起きてもamazonが勝手に発送
してきたのだから、私の実力だ！私は偉い！とかも
なりません。

つまりこの状態は世界の流れの一部に在る、という事で
あります。

これで「じゃあこれこれこういう事が起きたらどうする
のか！？」となってしまうとまた振り出しに戻って
しまいます。
これこれこういう事が起きてもそれはamazonのせいと
いう事で全て解決です。こうして問題は無くなりました、
おめでとうございます。

「何故多くの人が現実に振り回されるのか？」という
メールを頂きました、ありがとうございます。

これは簡単な話でだいぶ昔の記事とも内容が被りますが
自己が行動していると感じているからですね。
自己が思考して何らかの行動をしていると感じれば
振り回されるのは当然といえば当然です。

言い換えれば思考や行動とは紛れもなく現実ですが、
誰にとっての現実か、という事であります。

本当に思考が自己のものであるならば一日中楽しい思考
だけだったり、一日中エロい思考ばかりする中学生の
ような事も出来るはずですが、その場その場で変わり
それに伴い行動も変わっていくのが殆どです。

なので制御すら出来ないものを自己のものであると
感じる事がそもそもの問題なので制御出来ないものは
放っておく、現実に振り回されるのではなく現実を
乗りこなしていくのが肝要です。

あんまり例えが良くないですが、仮に常に膝曲げて歩いて
いるのが正しいと思ってたら歩く度にキツいじゃない
ですか、でも膝伸ばしても良いとわかれば同じ日常生活を
やってても全然別物になりますよね。

つまり日常は特に変わらないが認識自体は大きく変わると
いう事であります。

最近何故か絶好調な日経平均がバブル後最高値を更新
しましたね。私もいくつか保有している株が上がって
（^Д^) わはは！これで娘の好きな高級うな重が一年分
ぐらい買えるで！ カブ最高や！ 状態になっていますが、
相場というのは多くの人々のエゴ、そして信念が集まる
ものなので、儲ける為にとか勝つ為にとかに執着して
しまうと却って儲からないものです。

と言ってもこれは言うは安し行うは難しで、相場を勉強
したりスピリチュアルの本を読んだりすればするほど
個人の信念が強化されていきます。
しかし信念を通して世界を見てしまうのは色眼鏡を掛けて
見ているのと同じであります。

相場の本を読んで「チャートの見方や相場に臨む心構えも
勉強したから大丈夫や！」と「何かよくわかんないけど
スピリチュアルな言葉に感動したから大丈夫や！」は
同じなんですよ、どちらも未知なものに対しての安定剤に
過ぎません。

要は大丈夫って何が大丈夫なのか？って事ですね。
投資に注ぎ込むお金が大丈夫なのか、自分の人生が
大丈夫なのか、しかしそれは相場を勉強したり
スピリチュアルを知ったから出て来た思考に過ぎないの
ではないかという事です。
であるならば最初から大丈夫もクソも無く、守るものなど
無かったとなります。

これではただ単に振り出しに戻ったかのようにも思われ
ますが、振り出しからどこかに進んでいたと感じる事が
幻であったという事で、意識は始まりも終わりも無く
常に在ったという事です。

「どうしてもエゴが騒ぐのが抑えられないんだけど
こういうのはスピリチュアル的にはダメなのか？」
というメールを頂きました、ありがとうございます。

ダメかどうかはともかく、エゴが騒ぎます！という人には
簡単な方法があって、そもそも何で騒ぐかっつーと
他が止まってるからなんですよ。

二つ前の記事「身体で覚えるスピリチュアル」とやや内容が被るんですけど、例えば手首を招き猫みたいに動かした
場合、肘とか肩は止まってるはずなんで、つまり止まって
いるからこそ動けるわけです。
なので「エゴガー」とか騒いでいるならば取りあえず
何かやれば良いんですね。

別に飛んだり跳ねたりしなくてもお経とか唱えてれば
そっちに集中してエゴがどうしたこうしたとかならない
ですし、騒いでいるのであれば逆に他の何かは必ず
止まっているという認識は、よく例に挙げるルビンの壺に
通ずるものがあります。

つまり何が騒いでいようが何が止まっていようが
実際は全て表裏一体、同じものの現れというわけで、
良いとか悪いとかでは無い、という事です。

ですからこれが解ればエゴがどうしたこうしたとか、
意識と一体になったとかも同じものの現れであって、
区別する必要も無くなります。ルビンの壺で言えば顔も
壺も無い状態になるようなものですね。