「私とは常に眺めている者なのか？眺めているだけで
何も出来ないのでしょうか？」的なメールを頂きました、
ありがとうございます。
肝心なのは
眺めている・観測している者とは観測される
対象が無ければ存在出来ない、そしてまた逆も然り、という事であります。
そして観測だ何だは勝手に流れている事象に対しての
辻褄を合わせる為だけのものに過ぎません。
例えばこの前久々にジムに行ってダンベルカール
やったんですよ、ダンベル持って腕を曲げ伸ばしする奴で
鏡の前でえっちらおっちらやってたんですけど、
当然腕の筋肉は痛くなってくるわけです。
しかしここで腕の痛みが消えれば残るのは鏡に映った
ダンベル持ったオッサンだけで、逆にオッサンが消えれば
痛みだけが残るので、どちらが欠けてもダンベルカールを
しているオッサンは成り立たないわけですね。
更に言えばダンベル持ったオッサンや筋肉の痛みを
認識するということは、それらを観測しているものが
いるわけで、大雑把に分けるとこの三つが合わさって
初めて
事象として成立するわけであります。
しかしながらこの三つはまさに意識の上で投影されている
だけであって実体が無いとも言えます。
観測しているものは常にいるのではないかと思うかも
しれませんが、寝ている時は寝ている状態を観測している
ものはいないので、観測しているとか眺めていると
いうのも結局は
意識上の産物です。
で、ここで話が終わると結局それが何の意味があるのか？
となるのでもう少し書くとですね、これはいわゆる
止めたいと思っている習慣を止めるのに効果があります。
何かしらの止めたい習慣にアプローチすると余計に
止められなくなるので、例えばタバコならタバコ吸ってる
自分、タバコの味、それらを観測している何か、と
認識していくと、前述した通りそれらは意識上の産物で
あって実体が無いとわかります。
実体が無いと分かれば、また意識は新たな習慣を作るかも
しれませんが、取りあえず止めたいと思っていた習慣は
止められる、というか意識上から消えます。
同じ要領で辞めたい考え方や感情にも応用できます。
結局の所、意識は常に何かを垂れ流し続けて
それを観測しようとした時だけ実体があるかのように
振る舞うだけであります。
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