最近の"どうでも良い話"で意外と反響（？）があったのが
「増税最高や！」の記事なんですが、
「今はコストプッシュインフレで物価高に賃金上昇が
追いついていないので減税やバラマキは効果がある」
とか
「財務省の回し者だったんですか」みたいなメールを
結構多く頂きました、ありがとうございます。
確かに消費者物価指数を見れば食料品やエネルギー関連の
コストが上昇しているのでコストプッシュと言えなくも
無いですけど物価って別にコストで決まるんじゃなくて
需要と供給で決まるわけですよ。
例えばこのブログを書くのにコストかかってるから
見るなら一万円払えと言っても誰も見ないでしょ、
需要が無いからです。なのでコストプッシュという
言葉自体が何か変に感じます。
減税やバラマキに関しては最近話題の米の値上がりが
一番わかりやすいですが、備蓄米を放出云々て要は
供給側を何とかするぜという話であり、仮に需要側を
何とかする、つまり政府が
お米券を配るとか言い出すと
タダでさえ少ない米の値段が更に高騰する事になります。
これは米屋からしたら皆が米を求める好景気状態、
俗に言うデマンドプルかもしれませんが、物価高が止まら
ない事には変わりありません。
増えた需要に対し米屋が雇用を促進するから供給は安定
する、という見方もありますが労働人口が絶賛減少中
かつ少子化が止まらない今の日本において働き手が
ポンポン生えてくるわけでは無いのと、盲点になりやすい
のが
労働人口が減少という事は裏を返せば人が余って
いない、つまり誰もが何らかの仕事をしている完全雇用
状態という事です。
なので仮に米屋が求人を出した所で仕事が無い人間が
少ないので余程の高給を提示しない限り人が集まらないし
だからこそ賃金上昇が物価高に追いつくのだ、と
言えるかもしれませんが増えた需要に対して雇用が促進
される、というのは人余りならともかく人が余っていない
今の日本においては思ったほど促進されません。
エネルギーコストがプッシュしている場合も話は同じで、
例えば水が欲しい時に目の前にドブ川があったら
そのまんま飲みますかって話です。
バラマキは消費者にデカいバケツ配ってこれで水を飲め、
と言ってるようなもんです。
まず水を濾過する仕組みを作ったり配管を整備したりする
のが先で、つまり供給側に対して公的補助等のバラマキを
するなら有りだと思います。
まあわざとドブ水を飲ませてジジババをブッ◯してから
ジジババの介護に回っていた若者を供給側の仕事に
就かせるという
必殺技もありますが、今の日本でこれを
言うと袋叩きにあうので誰も言えないでしょう。
なのでコストがプッシュしてようがデマンドがプルして
ようがインフレ時に減税やバラマキは悪手というのは
変わりません。
が、しかしこれは前も同じ事を書きましたが
現在の国民感情だと減税を言っとかないと政治的には
票が取れないような空気になっているので、
これからも更なるインフレが進む事は間違いないとも
思います。
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