自我(エゴ)が消失し、感動しましたとか泣きましたとか
一年分射精しましたとかの
メールを結構頂くんですけど、その後にあの感覚が無くなってしまいました、
どうすれば良いのみたいになる人も多いようであります。
まあ私も自我が消失して、隣の家のオヤジや向かいのマンションとかが
全て自分のように感じる、とても幸せで感激で泣きそう、というのは結構ありますが、
これは早い話が
何かの病気であって、こういうのを
最初に求めちゃうとアブナイ人一直線になるので、あくまでこれは
結果というか過程の中でそのような感じになる(かも)というだけで
あまり重視しない方が良いかもしれません。
と言っても自我が無くなるというか、働きが弱まれば、ある種異様な
感覚が生まれるのも事実であります。
が、これは本来はごく当たり前のものでもあると思います。
こういうのを
「特別な体験」みたいにしちゃうと「特別な体験」っつー概念自体が
自我の目線でのものですから、わざわざランクを落とさなくても良いのであります。
この前イギリス行ってきましたけど、イギリスと日本は当然街並みも違うし、
住んでる人種も違ってまさに別世界のようですが、全て地球の一部で
あります。
「そうか、全ては一つだったのだ!」と感激しても、それは個人の自我の
レベルで感激しているだけで地球から見たら当たり前です。
つまり強烈な至高体験的なものはそれを提供しているもの、
提供しているものっつーのは、この場合日本とイギリスは一つであった、という気付きを
提供しているのは地球ですが、それから見たら当たり前という事であります。
当たり前になっちゃえば、特に自我が騒ぐことは無くなっていきます。
つまり当たり前の事に気付いていけば行くほど、自我の働きは弱まっていくので
あります。強烈な体験をして感動して、
「夢をもう一度」的な感じだと、
返って離れていってしまうのです。
なので逆説的になりますが、求めない事が、近付く事に繋がるのであります。
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