「私は性格が悪いというか、ひねくれているというか、わざと相手に嫌味を言ったり
してしまいます。嫌な性格を直したい、良い人になりたいんですけど、どうしましょう」的な
内容のメールを頂きました。
まあ私も性格は悪いので気にしないでください、て感じですが、
そもそも
良い人になろうとするから嫌味を言いたくなる状況に反応してしまうのであります。
良い人になるっつー事は「自分は性格の良い優しい人だ」あるいは「自分は嫌な奴だ」と
確認するための証拠(?)が要るわけで、だったらそんな証拠を探さなければ良いのです。
相手に嫌味を言ってしまうって事は、相手の言動に対し何かしら嫌味ったらしいリアクションを
入れるタイミングを意識的か無意識かは知りませんが常に探しているわけで、
嫌味を言うのが嫌なら
最初から相手の言動なんて眼中に入れなきゃ良いじゃありませんか、
私もまともに人の話聞くタイプじゃないし。
で、嫌味を入れるタイミングを探してるって事に気付けば、
嫌味ったらしい私ってモノ自体が実は存在しないわけで、
同じ理屈で
あらゆるものに対してのリアクションを入れている私に気付けば、
もはや悩みらしい悩みは無くなってしまいますね、おめでとうございます。
結局、全ては
自我の働きというものと、己を同一視する事から悩みだ何だと始まってしまうのです。
自我というモノも全体で見れば己の一部であるとも言えますが、あくまで一部であり
別に重要なものでもありません、海から見れば波が小さかろうが大きかろうが
大した意味が無いのと同じ事です。
良い、悪い自体極めて曖昧なものですし、立場が変われば良いように見えるものも悪くなったり
しますよね。円安で儲かる企業と苦しくなる企業があるのと同じ話であります。
どちらにも傾かず真ん中に居続ける事が、何はともあれ基本であり全てであります。
円安と言えば、ウチの近所に住んでる工場の社長さんは円安で注文が増えたとかで
「景気良くなってるよ!」と最近はたいそう機嫌が良いですが、
一方で輸入食材を多く使ってるレストラン経営のオッサンは、円安のおかげで仕入れに
金がかかるようになったとかで少しイラついております。
で、私はそれを聞いて「じゃあ国産の食材にすれば良いじゃないですか!どうせ大した
料理じゃないから違いなんてわかんねーですって(笑)少なくとも僕はわかりません(笑)」と
言ったらオッサンは非常に怒って帰ってしまいました。
こういう性格を直したいんですが、どうすれば良いんでしょうか。
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