ギャンブルとか投資でリスクマネジメントがどうのこうのという話が
ありますけど、前も似たような事を書きましたが、リスクっていうのは
当人がリスクと思わない限りリスクじゃないんですよね。
例えば全財産が千円しかない人が五百円を賭けるっつーとこれは大博打ですが、
全財産が一千万円の人ならこれはリスクでも何でも無いですよね。
リスクという虚像から解放された時に、それに伴う自我の働きも虚像であると
わかるのであります。
前述した「五百円をリスクと取る人」は「全財産が千円しかないなら」という
条件の下に出てきて、全財産を一千万円にすると出てこないわけですから、
という事は
我々の真の姿は金額なのでしょうか、もちろんそんな事はありません。
つまりこれは
ある特定の条件を操作すると出てくる虚像であって、
実際は誰も居ないのです。
お金に限らず、様々なものにリスクを感じて虚像をそこに映し出し、
それが何らかの力を持った真実だと勘違いしているだけなのです。
そしてその虚像に
「力」を与えているのは他でもない己自身なのです、
敵が強いのではなく、自分が敵を強くしている事を知るべきであります。
仮にあなたが尖閣諸島に一人で行って
人民解放軍をブッ飛ばしてこい、と
石破茂か菅官房長官あたりに言われたら相当に恐ろしいと思います。
しかし地上最強のアメリカ第七艦隊と共に戦いに行くのなら
あまり怖くないでしょう。
別に一人で行こうが第七艦隊と共に行こうが人民解放軍の強さ自体は
変わらないわけで、あるのはただ単に人民解放軍との戦いが「在る」だけです。
しかし虚像を投影しない限り、それを経験するものは何処にも居ません。
話が逸れましたが、投資やギャンブル、そして普段からも「リスクを取る人」という
虚像の行為者を主役にしてはなりません。
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