以前、知人が車にはねられて骨折したんですが、
そいつが
「毎日真面目に働いて頑張ってるのにこんな目に遭うのはムカつく」とか言ってずっと怒ってたのですよ。
でも毎日真面目に生きていようが不真面目にヘラヘラしてようが、
事故る時は事故るものです。
「真面目に働いているのに・・」てのは、それが
紛れもなく正しい事である、
正しい事をしている自分がこんな目に遭うのは許せない、という
事ですよね。
私に言わせるとそいつは特に真面目でも努力家でもないんじゃ
ないかと思ったんですが、まあそれは置いときましょう。
結局の所、自分は常に正しいのであって、正しい自分が不幸になるのは
けしからんてわけで、これの逆バージョンが不幸な私は何かを
間違っているのだ、だから宗教でもスピリチュアルでも何でも良いから
正しい生き方(?)を実践しなければならない、というものです。
どちらも自分という執着から離れられないわけで、
この執着があるかぎり同じことを繰り返すでしょう。
実際は正しいも悪いも無く、波が寄せては返すようにあるがままで
あります。何故、波は寄せて返すんだとか海に向かって怒っている人は
かなりおかしな人だと思われますが、自分という執着は、
それと同じぐらいの狂気にとらわれている状態だと知る事であります。
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