昨日、本棚を整理してたら
「トレーダーの心理学」っつー本が出てきて、
何で特に投資もしてないのにこんな本買ったんだろうかと思ってたんですが、
だいぶ前に仕事の関係でお世話になった方から「株や先物取引をやらなくても、
心理的な側面の勉強になって面白いよ」って事で頂いた事を思い出しました。
まあ内容はすっかり忘れていたんですが、ちょっと読み返すと
これがいわゆるスピリチュアル的というか、悟り的というか、
意外と面白いのであります。
トレーダーのメンタルコーチをやっているという著者が、
大きな損失を出したり、もっと儲ける事が出来たのにビビッて株を売ってしまった
トレーダー達に「
なんでそんな損失を出したのか?何を考えていたのか?」とか
「何故もっと利益が乗るのを待てなかったのか?どんな心理状態だったんだい?」とか
ネチネチ聞きまくって、トレーダーがその時の心理状態を吐露した事に対して
「じゃあこれこれこのような見方が出来れば良かったんじゃね?」みたいな
アドバイスをしていくのですが、これが文章としては読みにくいんですけど面白い。
マーケットで成功するのではなく、あくまで内面と向かい合う事で
結果的にマーケットに左右されない境地を目指していくみたいな感じなんですが、
この辺も禅の修業みたいで面白かったです。
はっきり言ってその辺の胡散臭いスピ系書籍とか読むより、この本の方が得るものが
多いんじゃないかと感じました。
やっぱり人間て命を脅かされる事の次に恐れるのは、お金を失う事だと思うんで、
莫大なカネが飛び交うマーケットの世界に居る連中の言葉は、
悪く言えば
年中お花畑に居るみたいなヌルいスピリチュアル業界とは違い、
なかなかに深いものがありますね。
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