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知らんモンは知らん

スピリチュアル系の願望実現ブログと思いきやそうでもない

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最近「完全なるチェス 天才ボビー・フィッシャーの生涯」っつー本を
読んだのであります。私は将棋はヘボですが、実はチェスは結構強いんですよ。
もっとも最近は歳のせいかボケてきたので、若い頃よりだいぶ鈍ってますが。

チェスって取った駒が使えないんで、攻める際に相手に半強制的な手順を
踏ませる手筋とかがあるんですね。
もちろんチェック(王手)とかじゃない限り強制的な手を指さなくても良いのですが、
そうすると必ず大きな駒損をしてしまったりするので、相手の攻めが
うまく行ってしまった時は、大体半強制的な手を指さざるを得なくなります。

いつものように強引にスピ系の話に持っていくとですね、
世界は自分なのだから目の前から車が突っ込んできても避けなくてOKや!みたいに
取る方も居るんですが、これはもう半強制的に避けなくてはならない局面なので
世界は自分や何やグダグダ言う前に、とっとと避ければ良いのですよ。

しかしながらチェスで言うサクリファイス(捨て駒)、つまりあえて
車に激突するという選択肢があるのも事実であります。

これもまた間違っているというわけではなく、正解であります。
肝心なのは半強制的に避けるのも激突するのも、全てチェス盤の上で
行われているゲームの中で勝手に起きているという事です。

チェス盤の上に乗った以上、自由意志は無く、選択は全てチェスのルールに
委ねられるのであります。
選択をしていると思っている土台は全てチェス盤なのですから、
チェス盤に委ねれば良い、というより委ねざるを得ないのです。

ですからスピリチュアルだ宗教だ何だで様々な解釈や説法があるのは、
どれが正しくてどれが間違っているとかは無いのであります。
キリスト教も正しいし、イスラム国も正しい、〇価学会も正しいのです。

複雑な変化を見せる様々な定跡も、結局はチェス盤を土台としているものです。
ですから思考や感情や行動も全てチェス盤を土台とし、選択しているのではなく、
選択させられているものだと知る事であります。

そうすれば自分と思っていたものは、盤上に現れては消える手筋や定跡のようなもので、
真の自分はチェス盤である事を知るでしょう。







冒頭で紹介した「ボビー・フィッシャーの生涯」ですが、これはチェスを知らない人でも
お勧め出来る本です。
オッサンになってからのボビーは、何でもかんでもユダヤの陰謀と取ってしまう
反ユダヤ・反米オヤジになってしまったようですが、チェス史上に残る天才の栄光と破滅を
丹念に描いた良書ですね。
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