「生きているのも怖いが死ぬのも怖い」という怖がりな方からメールを頂いたんですが、
死ぬというのは寝る瞬間が知覚出来ないのと同じで、死ぬ瞬間はわかりません。
なので死とは単なる概念であり、そして生もまた、概念であります。
生きていると感じるのは記憶を元に過去を作っているからであって、
過去がこれこれこうだったから今はこうである、と感じて
それが生きているという概念を生むのです。
”今”を記憶で捉える事は出来ないのであります。
ですから今を生きるとか今に在るという言葉は、厳密に言うと
偽りの生を
生きる事になってしまいます。
何故なら今に在ろうとか何だとかいうのも、今までこれこれこうだったから、
じゃあ今に在ろう、という記憶による過去を元にする行為になりがちだからです。
これが言葉で表す事の難しさでもありますね。
我々は
生きているわけでも死んでいるわけでもありません、これは概念でも
何でもなく、言葉で表すとそうとしか表せない事実であります。
しかしこれがわかれば死に対しての恐れも、そして生に対しての恐れ、
将来の不安とか以前の後悔も、全て消えるのであります。
何故なら生も死も勘違いだった、のですから
それらに纏わりついていたあらゆる事も勘違いだったという事です。
こうして不老不死どころか
不生不死となりました、おめでとうございます。
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