そもそも何故願望を持つのかというと、自分の人生を改善したい、という
欲求から来ている事が殆どだと思います。
しかしながら、その「自分の人生」は
果たして真実なのでしょうか。
例えば、夢を見ている時も、夢の中の世界は「自分の人生」の一部だと
感じ、夢の中でも願望を持つでしょうし、その為の行動も取るでしょう。
でも夢から醒めれば夢の中の自分は消えてしまいます。
起きている状態も同じで、自分と思っているものは
「そう思っている」だけで、
存在しているわけではありません。何処まで行っても「そう思っている」だけであります。
ということは、居るか居ないかわからない「自己」が「そう思う」願望も
あるかどうかわからんという事です。そもそも願望が叶わなくて困る、というのも
「そう思っている」だけです。
ですから「そう思う」という思考が本体ではないのです。
そこからの呪縛を解くには、「自己と思っているもの」に関するものを、
全て丸投げしてしまう事であります。
「ポジティブシンキング」とかの類って、要はこの丸投げまでは行けない「自己」の
救済にあるようなもので、「何が起きてもポジティブ」に捉えようとする事で
間接的に「丸投げ」しているわけですね。
宗教とかもこれに近くて「何が起きても神に愛されている」とか「全て神様のお恵み」とか
取る事で、これまた「丸投げ」に近付こうとしているわけです。
”全てがすき家の意志”というのも、早い話がこれですね。
なので
丸投げなんてとんでもねえ、と感じる概念を調べてみる事が肝要です。
”丸投げチェック”を行う事で「そう思っている自己」すなわち「偽りの自己」を
炙り出せるのであります。
人によってはお金だったり、または仕事や異性だったり色々だと思いますが、
どうしても丸投げは出来ない、と感じるものを敢えて丸投げするのであります。
漫画
「ベルセルク」でグリフィスが仲間たちを「捧げる」事で人間を超えた”ゴッドハンド”に
転生するじゃないですか、あのイメージですよ。
しかしそれではダーク過ぎる、と思うなら神様にお供え物をしているとか、
天使に贈り物をしているとかでも良いのであります。
要は丸投げしやすいイメージで、大事なのは
本当に丸投げしてしまう事です。
「自己」は「そう思っていた」だけだったと知れば、自己を超えたゴッドハンドの
領域がわかるでしょう。
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