知らんモンは知らん

自由になりましょうとか解放とか色々と書いた記憶が
あるんですが、やはり文章だと伝わりにくい
ようであります。

イメージとしては、例えばあなたが男性なら生理痛の
辛さからは自由であり、解放されている
はずであります。

例えばあなたが女性なら金玉に蹴りを食らった時の
悶絶する痛みからは自由であり、解放されております。

同じように感情や思考から解放されれば
それに振り回される事も無く、身体から
解放されれば、やはりそれに振り回される事も無いのです。

今まで自分だと思っていた拠り所が消えた時、
最後に残る知覚も説明も出来ないものがあります。

私は生理が来た事が無いので生理痛は
知覚も説明も出来ません。
自由と解放はそれに似ているのであります。

余計にわからなくなったらゴメンね。

気付きたいとか目覚めたいとか苦しんでいる人が多いようですが、
何故苦しいのでしょうか。

それは、シンプルに言えばそれらを”目的”としているからであります。
意識とか真の自分とか神とかは、決して見る事も感じる事も出来ません。
眼球が眼球を見る事が出来ないのと同じです。

ですから気付きだ何だとかは目的とするものではないのです、
それらは”手段”なのであります。

眼球は見る事が目的ではなく、眼球であるための手段が見る事なのです。
ですから気付きガーとか目覚めガーとかは、意識だ神だ何だが
それであるための手段なのであります。

なので苦しむ事はありません、眼球に向かって｢何故モノを観ているのか｣
と文句を言った所で始まりません、非常にシンプルですね。

リンクにヘルツさんの｢オレ物語｣を追加しました。

頂くメールで結構多いのが「当ブログの内容を読んで、このままで良いのだと思うが、
次の日になるとまた不安になっている」というものです。

これは「預金残高を見たら１０００万円あるのでこのままで良いと思うが、
次の日になると不安になってしまう」

「奥さんも子供も元気なのでこのままで良いと思うが、
次の日になると不安になってしまう」

「持っている株がどんどん上がって(下がって）このままで良いと思うが、
次の日になると不安になってしまう」

「そのまんま東が都知事選に出て来ないのでこのままで良いと思うが、
次の日になると不安になってしまう」

と言っているのと本質的には全て同じであります。

これは早い話が己を狭い形にわざわざ押し込めているようなもので、
自分で自分を苦しめているのと同じです。

ブログを読んでこのままで良いと思ったと言ったって、
じゃあこのブログの内容が全部嘘っぱちだったらどうするのでしょうか、
新たに「このままで良い｣と思わせてくれる宗教か人物の所に言って、
再び己の作った型に嵌まるのでしょうか。

１０００万円あるからこのままで良いと思って遊ぶんでしょうか、
じゃあ１０００万円無かったら何一つ遊ばないんでしょうか。

他の要因に実体を持たせ、そこに意志決定を委ねるという事は、
大海からコップにわざわざ”格下げ”するようなものです。

水に自由意志はありませんし、水が水である事を止める事は出来ませんが、
大海に居れば津波でもビッグウェーブでも自由な形を取れます。

しかしコップの中では津波になる事もビッグウェーブになる事も出来ません。

勝手に格下げしといて他の要因のせいにして(金が無いから何々が出来ないとか、
コイツのせいで何々がうまくいかないとか）苦しむのは、まさに一人相撲です。

そりゃ狭いコップの中に居れば苦しいに決まってるじゃないですか、
そしてそのコップは紛れも無く己自身が作り出した幻想なのであります。

ですから様々なスピリチュアルな教えみたいなのは全て捨てなければ
ならないのです。幸せになりたいならあなたが最も大切にしているもの、
大事にしているものを捨てなさい。

往々にしてそれがコップを作っている外殻みたいなものに
なっている事が殆どです。

「様々なメソッドや瞑想を行っていますが、一時的に気分が良くなるだけで
長続きしません」というメールを頂いたんですが、瞑想は詳しくないので置いといて、
大体スピリチュアルな教えに基づく修行とかメソッドって、気分が良くなったり
心が落ち着くとかを目指す方向のモノが多いのであります。

この「気分が良い、落ち着く、快感、ハイになる」を求め出すと厄介で、
それは単なる状態であってそれ以外の何者でもありません。

しかし、何故かそれらの状態になると良いとされる傾向があるので
何となくそれらの感覚が出てくればＯＫ的な感じになりがちなので
あります。

だいぶ前の記事にも書いた記憶がありますが、
結局の所あらゆるメソッドは抵抗であります。

「心を観察して落ち着きました」「幸せな気分を味わいました」とか
色々あると思いますが、その状態（落ち着いたとか）を認識しているのと、
その状態そのものになるのとは雲泥の差なのであります。

神とか宇宙とか高次元とかすき家の意志とか色々言われていますが、
我々の背景に存在するそれらの力（？）を妨げるのは、結局我々の
様々な試みなのです。

厨二的表現ですが、我々の様々な試みの果てに待ち受けるのは、
我々自身の神と戦う事なのであります。

つまりいかに心が落ち着こうが幸せになろうが号泣しようが、
あらゆる試みの果てに行き着いたのなら、それは全て形を変えた
抵抗なのであります。

肝心なのはいかに己が神に抵抗しているか知るという事であり、
問題は心が落ち着いたとか幸せだとかを、抵抗と認識せずにいる事であります。