私事で恐縮ですが一週間ほど前にオヤジが亡くなり
ました。まさかデー作先生の後を追うようにくたばる
とは、最後までネタを提供してくれるじゃねえかオヤジ。
九月ぐらいには相当ヤバくなってましたがそこから何だ
かんだ粘って、しぶてーなコイツと思ってたら眠るように
息を引き取りました。
まあ殆ど苦しまずに逝ったので良かったと思います。
葬式から何から一通り終わってヤレヤレという感じで
くたびれていたら嫁さんに
「何だかんだ言ってもお義父様
のことを尊敬してたんでしょ?」とか言われて思わず
言葉に詰まってしまいましたねぇ・・。
当ブログの昔からの読者の方は私がオヤジに対して
愛憎入り交じったものを抱えているのは何となく
感じていたと思いますが、果たして尊敬の念だったのか
どうか、ちょっとまだ答えが出ないですねえ。
それよりも印象に残ったのが私がガキの頃に散々殴ったり
引っ叩いたりしやがったオヤジの手がすごい小さかった
ことですね。こんなに小さかったかな・・と何とも
言えない気持ちになってしまいました。
母が早くに亡くなり急に男手一つで育てる羽目になり、
お手伝いさんを急遽雇ったり何だりで、私もガキの頃は
「オヤジは親らしいことを何もしてくれなかった!
全部お手伝いさん達に任せやがって、カネがあるからって
札束で俺を育てたんだ!」とか拗らせた憎しみを持って
軽くグレましたが、今思えば父親としては本当に
不器用だった人も不器用なりに必死だったんでしょう。
何一つ親孝行らしい親孝行も出来なかったですが
娘ちゃんと遊んでいる時のオヤジは私には一度も見せた
ことのなかった父親の笑顔をしていたので、
まあ取りあえず親孝行は出来たという事にしておきます。
まだ四十九日どころかくたばってから大して日も経って
ないですが、オヤジのことだからさっさとあの世に行って
実に四十年ぶりぐらいに母と再会しているんじゃないです
かね。
オヤジが私のことをクソミソに言って母が苦笑しながら
聞いている光景が目に浮かぶようです。
結局一度も面と向かっては言えなかったけど
今までありがとうオヤジ。お母さんにもよろしく、
また何処かで。
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