前も書いたと思いますが、メールで
「世界が幻なのがわかった」と言いつつも
何かしっくり来ないとか、余計に絶望したとか変に悩む方が多いのであります。
何でこのようになってしまうのかというと、
「幻なのがわかった」となるのが曲者なのです。
幻なのがわかるという事は、幻を見る者がいるわけで、
結局は堂々巡りにならざるを得ないのです。
幻を見ているのが「私」なのではなく、全てが幻なのであります。
これは夢と非常に似ており、夢の中では自分の肉体も、自分の思考も、感情も
存在するように感じ、そしてそれらの感じたままに行動しているわけですが、
それらは全て
刺激と、それに対する反応であって、別に己の意志でも何でもありません。
夢から覚めればそれらは全て幻というより、何処にも存在していないのは当然です。
つまり全ては最初から存在しない、幻を見ている私など、何処にも居ないのです。
スピ系で不快感に飛び込めみたいな事を勧めるのも、
結局は不快感とは単なる刺激と反応に過ぎない事を知るためっつー意味合いが
大きいんじゃないでしょうか。
不快感そのものは別に己の意志で選んだものでも何でも無く、
単なる反応です。
例えば
「これからブッ飛ばす」と言われれば不快感を感じるかもしれませんが、
殴られた瞬間て別に不快感は感じません。
不快感を感じるのはあくまで殴られる前と殴られた直後であり、
ここにヒントがあるのであります。
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