ちょっと前まで自由意志は存在しないからどうたらこうたらと
同じような内容の話を続けてた記憶があるんですが、
「自由意志が無い」というとキョーレツに抵抗を感じる方もいるようです。
どうも
「自由意志が無いなら願望とか叶えられないじゃん、ダメじゃん」という
感じを受けるようです。
が、しかしであります。自由意志が無い事に気付くのは、そのままエゴからの解放を
意味します。
そもそも「自由意志が無い」と聞いて「叶えられないじゃん、ダメじゃん」となるのは
「スピ系のナントカの法則とかに接触した、接触したこの法則を使い、何だか知らないけど
宇宙のパワーを発動して、将来的にこうしたいとかの願いを叶えたい」という思いが
あると思うのです。
しかしそこで
「あんた意志無いよ!」と言われると「じゃあ接触した意味無いじゃん、
自分の意志で発動できないって事は黙ってこのまま見てろって事じゃん」というように思い
「ダメじゃん」となるのだと思います。
この
「将来的に発動」がまずおかしいのです。
何度か書いていますが時間の概念は存在しないので、「発動編」を待つという発想が
このブログ的にはNGなのであります。
しかし何故時間の概念からこうも逃げるのが難しいかと言うと、様々な「感情」が湧いたとき、
感情が時間の概念によりどんどん強固になっていくからです。
例えばある人物から嫌がらせを受けて非常にムカついた、そういえば一週間前も嫌がらせしてきた、
昨日もなんか態度が変だった、とかで
「ムカつく」感情に時間をくっつけてどんどん強固に
していきます。しかし、それらの感情が未来も過去も関係なく、今、
個別に湧いてきているだけと感じれば
それは時間の概念で強化されることなく、そこにあるだけになります。
そうすると強固にはならず逆に薄まっていきます。
実際は勝手に湧いてきた感情に、時間だの何だのくっつけてリアリティを持たせ、
いかにも
自分の意志で世界を生きているかのように(この前も喧嘩売ってきたからムカつくとか、
明日も似たような態度だったらぶっ飛ばしてやるとか)感じていただけだったのです。
その事に気付くと、もはや感情は何の意味も持ちません。
感情につつき回される事なく、意志もなく、今そこにとどまっているだけの存在、
それが本来の自分です。つまり
どんな感情が湧いてこようが関係無いのです。
何故ならその感情は「自分」では無いからです。
本来の自分とは、
あえて言葉で説明すれば穏やかで楽しい存在です。
その本来の自分が
常に発動しまくっているのに、感情につつき回されて何だかんだと
偽りの人生を生きているかのように錯覚しているから、既に完璧な事に気付けないのです。
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