前回の記事の続きみたいになってしまいますが、
気に入らないものにパワーを与えると言えば、やはり
陰謀論ですよね。
そもそも何故気に入らない政党が選挙で勝つと、これはすき家の陰謀だとか
世界を支配している一族がどうのこうのと言い出す人が多いのでしょうか。
これは根底に
「自分は間違っていない」というのがあるからだと思います。
つまり実際は
贔屓の政党が勝とうが負けようがどうでも良くて、
「自分は間違っていない」が欲しいだけなんですよ。
では何故「自分は間違っていない」が出てくるのか、これは
「あらゆる事は自分の選択である」という思い込みがあるからです。
自分が選択したと思っている事と反対の事が起きると、
何か知らないけどムカつくので「自分は間違っていない」と思いたい為に
陰謀論に走るのであります。ギャンブルで負けが込むと胴元がおかしいとか
言い出すのと同じです。
ここでもやはり面白いのは「自分の選択は間違っていない」が欲しいだけで、
ギャンブルで失ったお金は殆どどうでも良くなっている事です。
実際、お金を失う事なんて大した問題では無いんですよ。
大した問題に
”なってしまう”のは「自分は間違っていない」が肥大化していく事です。
しかしながら、本当に自分が選択したと言えるのでしょうか。
選択しているのは、思考の癖やその時の感情であって、
それらによって選択したかのように感じるだけであります。
という事はそもそも選択した自分自体が、あるように感じるだけで
実は最初から選択も何も行われていないという事です。
なので「選択した」「間違っていた」自分も消えるのであります。
そして「選択した」「間違っていた」自分が居なくなった世界は、常に正しいのですよ。
と言いつつ私は競馬で負けると
「これはJRAの陰謀に違いない」と思います。
PR