「今に在るとか今こことか意味わかんない、
死にそう」というメールを頂きました、
ありがとうございます。
在るとか"ここ"という言い方が
あまり良くないというのは少し思います。
例えば今ここに焦点を合わせましょうとか
言われて、隣のオッサンに合わせる人って
あまり居ないと思います。
多分自分だと思っている感覚の真ん中とか
上の方だと思うんですよね。
人によっては丹田とかかもしれません。
つまり"ここ"と言っても何らかの基準点的な
ものが無いと肝心のここが出て来ないので、
結局は自我の領域のどっかしらに基準を
置くことになってしまいます。
そうするとそこからブレるように感じると
「私は今に在ることが出来ていない」とか
余計なことを感じるようになります。
これだと自我が新しい概念を獲得して
その概念で遊んでいるだけです。
そうではなくて今ここの"ここ"とは何処なのかを
ひたすら探してみる事です。
しかし探してみても前述したように何らかの
基準が無いと今もここもクソも無いのですから、
実は"ここ"は存在しないのですね。
で、ややこしいですがここは存在しない、
という事は存在しないというのが存在する
わけで、それが時間や空間を超えた"今"で
あります。